【特集】悪徳業者工事を調査解明



■ 現場を見て
 原因立証
  悪徳粗悪
業者の工事を解明!



■まだ塗り替えをしてから

何年も経ってないのに

壁が変色してきた・・



■塗り替えした壁が、

ミミズ腫れみたい

ふくれ上がってきた・・



■トタンを塗り替えして、

まだ2年なのに

もう、サビが

たくさん出てきた・・



■屋上の防水工事をしたのに

雨漏りしてきた・・



■ベランダの防水を

してもらったけど

ぶくぶくに腫れてきたetc…














昨今、折り込みチラシや、

インターネット広告で

優良店を前面に謳ったり

リフォーム営業店の

何でも「コミコミパック」などと

くくりつけた、

営業会社が

増えてきています。



お風呂に、キッチン、

お部屋のクロス

お庭フェンスや、

ガレージ、外壁塗装に

サイディング張替え工事

何でも、おまかせください!

といった

お手軽感を、

装ってはいます。



不景気が続く、このご時世。

「なんでもかんでも」

に越したことは、ありませんし

なんでも、ひとまとめにして、

お金さえ払えば

全部リフォームしますよ!

といった

手軽さは、

お客様からしてみても

便利で良いかもしれません。



しかし、本来、


リフォーム工事
というものは

「電化製品」や、「車」といった

商品や物ではなく

人の手で、作業し、

作り上げるもの
です。




何でも、

丸ごと任せられるのは

良く思えるのですが

「何でもひとまとめ」の

そのウラに隠された

恐ろしい事実がある・・

としたら?



当社では

「粗悪な工事」の特集を

取り上げてからの

反響が大きく

意見を募ったところ

メール、電話で 

「ウチも一緒」

「その通りだ」
といった

内容の意見が多く

「悪徳や不正な

リフォーム業者」を

切実な問題として

捉えていながらも

未だに悪いリフォーム業者が

はびこる業界なのだ・・

と改めて痛感すると共に

この調査報告の効果を

実感
しました。



しかしながら

こういった、

リフォーム業界の不正や

粗悪工事業者を

絶対に

許してはいけないのです。



【安売り】と【適正価格】

似て非なるものです。









外壁塗り替え工事から
約2年半のお宅



私が以前、塗り替え工事の

御依頼をいただいた、お客様から

「友人の家が、よその業者で

塗り替え工事をしたんだけど

どうも、塗った壁が変形してるらしい」

といった内容の、

電話がかかってきました。



詳しく説明を、

していただいたのですが

これは聞いてるよりも

一度、実際に見た方が

わかりやすいな、と思ったので

お客様に、その御友人と

取り次いでいただきました。



後日・・



現場について思い出しました。

以前、2年程前に

私のお客様の御紹介で

友人が、塗り替え工事を

やりたいそうだから

見積りをお願いしたい。



と御見積に出向いた

お宅でした。



その時には、縁がなく、

他のリフォーム業者に

工事の依頼を頼まれた

という話でしたが・・



そんな話は置いておいて・・

 

初めに建物全景を見て、感じたこと・・

(そこそこキレイだな・・)



 
上の写真が、御友人のお宅正面から見た全景。



庭先へ移動・・

「このあたりに、ひどく変形があるんです。」

と現場に、案内されると・・






私の指のさしている、

赤いマルで囲んだ箇所が

ぷくぷくに
「ふくれ」を、

起こしているのが見えますか?



その他にも・・





あちらにもふくれ。

こちらにもふくれ。

至る所に、ぷくぷくと

「ふくれ」

発生しています。






このぷくぷくの正体・・



全ての、ふくれの中には

「シーリング」という

防水材が

施工されています。



または(コーキング)とも、

呼ぶ人が多いです。



正式には

「シール 」・「 シーリング」

という【防水】名称です。



「ふくれ」の原因ですが・・

中に施工されているであろう

シールに問題があり

シールの上に塗ってある、

塗装との間に、空気が入り込み

ふくれを起こしている

可能性が高いです。

 

要因として・・

1.
シーリングの施工が不十分で

シール材自体に空気が入り込んで

膨張し、ふくれを起こしている。



2.

シーリングを施工していない。

寿命の切れた

もともとのシール材の上に、

そのまま塗装をしたので、

ふくれを起こしている。



3.
シーリングは施工したが、

上に塗る塗料と相性の悪い

シール材(安いシリコン材料)を
  
使用しているため、

シールと塗装層の間に
  
空間ができてしまった。



この時点で、

要因は、何項目も挙げられますが

実際に、

どういった内容の、

塗り替え工事だったのかを、

御友人の方に聞いてみました。




高圧洗浄という工程後

もともとの、シーリング材を剥がし

新しいシーリングを、

施工した、という内容でした。

 

その上に、

水性のシリコン塗装を、3回塗りで

施工するという内容でした。



この方が依頼した、工事業者は

チラシ広告や

県道沿いの広告看板でも

よく目にする

地域密着型の、

県内のリフォーム業者でした。



しかし、

実際の工事の際には・・

チラシの中でも

いいことばかりが、

書いて紹介されていた、

ベテラン風のおじさん作業員と

若手の作業員が3人で来て

高圧洗浄もせずに

シーリング工事も、

約半日くらいで、

終わったそうです。



その後の、塗装工事も、

たった3日で

全て完了したそうです。

合計、ほぼ4日程で

塗り替えリフォーム工事は

終わったそうです・・。



立証してみると・・

まずは「高圧洗浄」

という工程ですが。



「外壁が綺麗だから

今回は洗浄やらなくていいよ」



と言われたそうです。。。



かなり危険な業者ですね。



次に、

シーリング工事という工程。



御友人の、話であれば

古くなった、

シール材をはがした後に

新しくシーリングする

というものでした。

 

シーリング材は、

建物の外壁の至る所に

施工してあります。



壁の繋ぎ目の「目地」

と呼ばれる箇所や

全ての窓、サッシ枠の廻り。



軒裏天井と、

外壁の入り隅部分。



換気フードや、

設備器具の廻りにも全て、

施工されています。

 

それだけの量の、

古くなったシーリング材を

撤去するのに

たとえば


一級防水施工技能士
の私が

施工するとすれば、

おおよそ、
1日〜2日

ゆうにかかります。



シーリングの施工は、

塗装屋の仕事ではなく

防水屋の仕事です。



一級防水技能士でもある私は

長年、延々とシーリングを、

施工し続けてきています。



その私が施工したとして

悪くなったシーリング材を撤去後

新しくシーリング工事を、

全て施工するのには

2日は丸々かかると思います。。



塗装屋のベテラン作業員と

若手が2人来たとしても

このシーリング工事

たった半日では、

終わるはずがないように

思えるのです。



次に塗装工事ですが

私は
一級塗装技能士

でもあります。



塗装に関しても、

一般のベテラン作業員たちには

「負けない技術と、スピード」を

持っていると思います。



基本的に、あまりスピードを上げて

施工するということは

雑になりがちなので

私は嫌いです。



たとえば、私が施工したとして・・

御友人のお宅を、

ビニール養生から始めて

下地処理をしっかり施工し

軒裏天井を塗り

鉄部には、

しっかりサビ止めを施工し

外壁を下塗り1回

中塗り1回

上塗り1回

合計3回塗りをした後に

細かい換気フードや、

設備器具も塗装し

最後にビニール養生を、

全て撤去し清掃するのに・・

ざっとみても、


7〜8日はかかる
でしょう。



その業者の、ベテラン作業員と

若手2人で、

たったの2日で塗装完了?



じつに・・

工程を抜いていそうな

怪しい施工時間だとは

思いませんか?



証拠として、

今、目の前のシーリングの部分が

明らかに異常を

起こしている
のですから。



きちんとした、施工が、

作業員の手で実行されていれば

このような異常には、

ならないはずです。



御友人の方は、
クレームと称し

県内でも有名な、

その業者に電話をしたそうですが

対応が悪く、

何の音沙汰もないまま

それっきり、

4ヶ月が経っているそうです。




あきらめようか、

迷っていたところで

たまたま、私のお客様と

会う機会があり

その話をしたそうです。



私のお客様が、そういうことなら

話だけでも。ということで

私に相談を

持ちかけてくれたそうです。



2年半前に、私が、

この御友人に出した

適正な工事見積金額よりも、

10万円程

その工事業者が、

安かったそうです。



工事の内容が同じなら、

安い方がいいという理由と、

その業者のチラシや、

ホームページには

いいことばかりが

書いてあったから、

信用した・・。



という理由で

当時、その業者に、

工事を依頼したそうです。




工事金額が安いのは、

誰でも嬉しくて助かりますが

値段が安い分、


手抜きや


施工の腕が悪ければ


いかがなものでしょうか・・。



適当な施工で、

大切なマイホームに

傷をつけられては、

困りますし

建造物としての、

資産価値が

下がることにもなります。



チラシや、

ホームページといった

宣伝広告に

もしも・・

「当社は価格が安い分、

施工に自信がありません!」


だとか・・

「なんでもやるかわりに、

工程は抜きます!」


などと、

書いてあったらどうしますか?



もしも、そんな業者がいたら

誰もその業者には、

頼まないわけですし

どんな業者であっても、

商売目的で宣伝するには

「ウチが地域ナンバー1」と称して、

アピールしなければ

誰一人、お客様が、

こないのではないでしょうか?



しかし、本当の中身。



施工する作業員の質、

施工技術や、

センスの良さ等は

いざ、

工事が始まってみないと、

わからない
ものです。

 

そういった説明を、

御友人の方にすると

ひどく落ち込んだ様子でした。



なぜだか

私の方が、

申し訳ない気持ちに

なってしまいました。




帰り際に、

ふと、正面の外壁を

もう一度、

見てみた時のことです・・。

最初に見たとき、

僕は(そこそこキレイだ・・)

と思っていた、外壁でしたが・・



最初に見たときは、

お日様の光が

外壁を

照らしていてくれたおかげで

きれいに見えていたのです。



帰り際に

外壁を見上げた時は、

お日様が、雲に隠れていました。



すると・・





おわかりになりますか?

この2枚の写真は、

同じ写真です。



拡大し、アップで見ると、

赤マルで囲んだあたりの

塗装の、色ムラが

よくわかると思います。



塗装屋が、

塗り替えを施工した外壁。



塗装屋である作業員が

防水分野である、

シーリング工事を施工し

自分達の分野の塗り替え工事も

このような状態です。



残念に思えて仕方がないです。



ベテラン作業員と、

一緒に施工した若手たち・・

そんな職場で彼達は、

本当にいいのでしょうか。



その職場で、

何を学び得るのでしょうか・・



この塗装の色ムラの状態は

御友人も、

気づいていなかったそうです。



この事実を、目の当たりにして

よりいっそう、

元気を無くされた様子でした。



後日、御友人の方から

私に再度、

リフォームの御見積依頼が

来たのですが・・



今度は、2年前の時と違い

ほとんど、ふくれ上がっている

塗装の部分をはがし、

剥がした部分と

そうでない部分の

下地処理の工程が増えます。


シーリング工事も、

2年前の時よりも

手間と工程が増えるため

その分

価格は上がってしまうことを、

お伝えしました。

 

結局、2年前に私が提示した

見積金額よりも、

かなり高額に

なってしまいましたが

適正な施工を行うためには、

この価格を値下げすることは

私にはできません。



「最初の10万くらいを、

ケチったばっかりに・・」と

御友人は、悔やみ言いましたが


私は、それは違うと思います。


誰だって、工事の内容が同じで

値段が安ければ、

そちらに頼むと思います。



私が素人だとして

あまり塗装や、防水のことを

知らなかったら

この御友人と同じ選択を、

していたかもしれません。



何も知らない素人さんを相手に

良いことばかりを言い並べ

お客様の信用を得た上で、

工事契約。



しかし、

実際の工事になれば

お客様には、

わからないように手を抜いたり

工程を抜いたりと

いい加減で、適当。



粗悪な施工

しかしない業者が、いる限り

この悲惨で悲しい問題は

どこでも、起こりうる事実

だということです。



ほんの少しでも、

こんな残酷な、問題が減ることと

施工する側は

職人としての誇りを、

忘れないでほしいこと。



この二つを

私はいつも想うばかりです。
  
                                             


工事部長 安田







外壁・塗り替え工事と
屋上・防水工事から
約3年のお宅




県内にお住いの、

私のお客様。



そのお客様から

「弟の家が、

雨漏りするので見てほしい。」

との連絡が携帯に。



どういった状態かを、聞くと

3年程前に、

とある県内のリフォーム工事会社に

家の塗り替えと、

屋上の防水工事を

依頼されたそう。



外壁の方は、

まだ問題ないそうだが、

雨漏りがしてきて

屋上から漏れている、に違いない

という話でした。



なんとなく、内容は想像できたので

後日伺うことになりました。



ここで一つ

「防水工事」に関して・・

塗装工事と、防水工事

ジャンルで分けると、

まったく別の工事です。



乗り物でいえば、

「車」と「船」くらい違います。



どちらも、同じ乗り物ですが

車の免許しか、

持っていない人が

船を、動かすことは、

できないです。





 

最近のリフォーム業者では

「塗装工事」と

「防水工事」を

「いっしょくた」に、

してしまっているところが

多いと聞きます。



ですが・・

「塗装工事」と「防水工事」は

まったく別物の、
施工内容です。



だいたいは、

見よう見まねで、

できなくもないですが

防水材の知識や、

細かい施工法、

までを知らない作業員が

防水を施工すると、

とんでもない間違いを犯します。



完成してしまえば、

見た目としては

防水工事が、

終わったように見えますが・・

本当の「防水施工技士」が、

施工して完成した場合

100%の
防水効果を発揮する

のに対し・・



防水業ではない塗装屋が、

施工して完成させた場合

約20%の
防水効果くらい


にしか

なっていないのが実質です。







たとえるなら、

車の免許しか持ってない人は

船を動かしてはいけない!

ということです。



船の操縦免許を、

持ってない人が

船を動かし、

もし沈んでしまったら、

乗客のお客様の

「命は、なくなります。」



防水でも同じです。



防水の、

本当の施工知識がない人に

防水工事を、

施工させてはいけない!

ということです。

 

船のように、

命がなくなることはないですが

不十分な、防水施工のせいで

建物に雨水が浸入し、

漏水すれば

建物の強度は落ちます

建物の部材自体を、

崩壊
させてしまうこともある。



資産価値も下がり


手遅れの状態になって

雨漏りして困るのは、

その建物で、暮らすお客様です。

 

雨漏りが、ポタポタ落ちてきて

バケツやお皿で、

てんやわんやというのは

ドリフ大爆笑の世界だけで、

充分ですからね。



この話の続きは、後程また

詳しく説明します。



いざ当日です。

しばらくぶりに、お会いした

私のお客様と、

弟さんのお宅へ向かいました。



到着するなり、

早速屋上へ3人で上がることに・・

 

屋上へ続く、

階段を昇るとき

天井を見上げたそこに、

雨漏りの正体を発見。


左の写真は、

じわりじわりと、

屋上から漏れてきた雨水が

シミになっている様子。



右の写真は、

漏れてきた雨水が

ドーム状にふくれ上がって

その膨張に耐えきれなくなった、


天井材の膜が

破裂
したのでしょう。



屋上防水工事から、

たった3年
でこの状態では、

屋上の床が、

どうなっているかくらい

この時点で、

私にはもう想像できていました・・



屋上への扉を開ければ

すぐに、


粗悪施工
だということが、

わかりました。



これです。


素人さんが見ても、悪い状態だ

ということくらい、わかると思います。



防水の材質を見て

判断したところ・・

「セメント樹脂系の防水工事」で、

施工していますね。



簡単に説明すると、セメントに

専用の防水樹脂の液体を

混ぜ合わせ

ハケや、ローラーで

床に塗り広げて、防水膜を作り

防水層として完成させ、

雨水に耐える。といった工法。



なのですが・・



この施工は、
粗悪すぎます



床もそうですが、

洗濯用の鉄柱でさえ、

たった3年で

もうサビているのは、

いかがなものでしょうか・・



さあ立証してみましょう。



3年前に、

この屋上を防水施工したのは

外壁を塗装した、

ペンキ屋作業員だったそうです。



「塗装屋」が施工した、防水工事

ということです。



先程説明した通りですが

塗装屋が、防水施工をすれば

こうなることもあるのです。



セメント系の樹脂防水材に、

かなりの水を入れて

薄くのばし、希釈し、

薄めて塗った
のでしょうか。


施工した、


薄い塗膜の防水層が切れて


その中に
雨水が、

どんどん浸入


雨漏りが発生した

と思われます。

 

あと、

ところどころに

新築時の防水層があり

本来、

正当に施工をするならば

悪くなっている部分を、

撤去したり、下地を補修
したり

するのですが、

この業者の場合は

下地を形成する工程をはぶき

希釈し、

薄めた樹脂系防水材を、

直に塗ってあります。



下地を整えて、

新しい下地を形成するには

時間と手間がかかります。



人件費をおさえるために、

工程を抜いたのかもしれません。





3年前、防水が完成した時は、

キレイに仕上がっていた。



と弟さんが言っていましたが

それは、
当たり前の話です。

 

仕上がった時から、

きたない仕上げでは

誰も納得しないですから。



どんなに手を抜いて、

材料を薄めて、施工しても

仕上がりたては、誰が見ても

そこそこキレイに見えるものです。



そして粗悪工事の正体は

何年か後に、

こうして

あらわになってくるのです。



弟さんの話です・・



半年前に、

屋上が、もうこのボロボロの状態で

しまいには、

階段室に雨漏りがしてきたので

工事を依頼した業者に、

連絡をしたところ

3年前に、

施工したペンキの作業員とは

別の作業員が来て、

現状を見てくれた。



「また、会社に帰って、

担当の者から連絡させます」と

その日は何もせずに、

業者は帰った。



次の日、

担当者から、

電話がかかってきて

「当時の工事の

保証内容とは異なるので

雨漏りを直すのは、

追加工事となる。」


 

ということを、

延々説明されたという。



弟さんは、

工事は、
10年保証だった!

と言い張ったが

業者は、

保証内容に、入っていない


譲らなかったと言います。



最初に言ってた話と全然違う!

と口論になったそうですが

「実際、
あの金額では、

そこまでの工事しかできない
」と

言われてしまったそうです。



当時、工事が始まる前に

見積りと、説明に来た担当者は

ただの担当者で、

作業員ではなかった

といいます。

 

工事をしたのは、きっと、

下請け業者か、

そのまた下の

孫請け業者だったのかも

しれませんね。

 

現在の

リフォーム業界のほとんどは

その仕組みです。



お客様から、

工事を依頼され、

請けるのが、元請け業者。



元請け業者から⇒下請け業者へ

工事を丸投げします。



ときには、

その下請け業者から

⇒孫請け業者まで

工事が丸投げされることも

あるのです。



さらには、そのまた下へ・・



工事が始まる前の

工事契約の時点では

口でいくらでも、

良いことを並べて言うのは

仕事をお客様から、

いただくため。

 

実際に、

工事が始まってしまえば

施工するのは、

下請け業者か孫請け業者の

現場作業員ですから

自分達が、

赤字にならないように

ごまかして、手抜きをして

施工をすることもあります。



お兄さんのお宅の、

塗り替え工事と防水工事を

私が施工したことで、

施工技術を買ってくれた

お兄さんが

弟さんに、

私のことを話したそうです。



ならば是非ということで、

私に相談を。

というあらすじでした。




その後・・

この屋上の、

「雨漏り補修工事」として

御見積を、早急に提出し

弟さんからの、

工事依頼を承りました。




後日、あらためて、

私が修理・施工に、

入った時の様子です。



 
上の写真の、

私が指をさしている箇所が、

ふくれ
です。



指でつつくと、

「チャプチャプ」と

音がします。



そのふくれの部分は、

もう防水材としては、

死んでいますから

スクレーパーを使い、

撤去していきます。




 
ふくれをめくると、

チャプチャプと、

音がしてた原因が、

顔を出します。



雨水の侵入で、

屋上の本来の床と、

防水層の間に、空間ができ

そこに、入り込んだ雨水が

雨漏りの正体です。



防水材は、

ほとんど死んでいますので、

どんどんめくれていきます。




死んで、めくれた防水材は、

全て雨水で、ふやけています。



右上の写真は、

ある一角で、

これだけ撤去しました。



という写真です。



世界地図ではありません・・

屋上の床です・・



上の写真は、

赤マルで囲んだ範囲がふくれて

ドームのようになっています。

同じく、撤去していくと・・




至る所に、

雨水の浸入(漏水)が・・



さらに・・

極めつけです・・




もうここまで来ると、

私にもわかりません・・



謎の白いグチョグチョの

クリームみたいのが

防水層の下に

塗られていました




・・右上の写真は、

ナスカの地上絵ではありません・・

屋上の床です・・



結局、この後、

屋上の悪くなっている部分を

全て撤去するのに、

丸3日間かかりました。



その後、正当な処置を施し、

雨漏り修理は完了しました。



その後は完全に、

雨漏りも止まり、おさまった。



という話です。



弟さんの話は、

ここで終わりですが・・

あらためて、

防水工事の質について、

ですが・・



塗装屋が施工する、

防水工事がどんなものか・・



今回の、

お宅だけではありません。



「工事したけど

雨漏りしてきた」
だとか

「床がふくれてきた」という話で

私が見に行く、お宅は

前回の工事で、

塗装屋が、施工した

防水工事の場合が

ほとんどです。



もう一度この図になりますが・・



はっきりと言えることは

何も知らない塗装屋が、

防水工事をしてはいけない

ということ。



防水のことを

見たり、聞いたり、くらいの

知識でしかないから

こういった、

後々のクレームになるのです。

 

何の目的で、下地の撤去があり

下地処理の効果の

理由がなんなのか?



中間の工程の意味。



最後の仕上げには、

不可欠なこと、といった

1〜10までの

完全なる施工理由を

知らない作業員


施工するから、

雨漏りが発生するのです。



塗装は、塗装屋の役目。



防水は防水屋の役目。



しっかりと、

そこは線をひくべきだと

私は思います。

 

ですが、

こういった正論を、

いくら私が発しても

こういった悲惨なケースは続き

なくなることは、ないでしょう。



悪徳な一部の、

業界の不正の闇が

今なお増え続け

今日もどこかのお宅で

粗悪な施工が行われているのです・・




工事部長 安田






外壁・塗り替え工事から
約3年のお宅



情報誌と、インターネットを使い

当社のホームページ内で

「悪徳業者工事を調査解明」の

特集を始めてから

メールや、お電話で、質問や

私の家も見てほしいとの

ご相談、ご意見が

増えてきました。



その度に、痛感するのが

粗悪施工業者が、

本当に多いということ。



今までは、

気にしてなかったから、

気付かなかったけど

よく見まわしてみたら、

ウチもおんなじ状態に

なっていた。



という方が、多いのです。



あともう一つ。



我々は

営業マンではなく、

【職人】です。




ですから、

勧誘営業などは、しません。



お客様の、

わからないことや、

建物に関する疑問・質問。



塗装・防水の、不具合等に、

お答えするだけです。




実際に、

この「悪徳業者粗悪工事の解明」の

特集をご覧になった方からの

ご連絡で

「ウチも、一度見てほしい。」

とのご依頼。



どうやら、

塗装したのに、

サビが出るのが早すぎる。



といった内容でしたので、

後日伺うことに。



このお宅では、3年程前に

某、自社施工の

県内の塗装工事業者に

お家の塗り替え工事を、

ご依頼されたそうです。



それから、約1年程で

板金の屋根に

サビが出てきたそうです。




塗装してから、

たった1年くらいで

こんなに早く

サビが出てくるものかしら・・?



と不思議に

思っていたそうですが

2年目・・3年目・・と

今に至るまで

みるみるサビが

進行してきたそうです。




実際に、

お客様宅に

お邪魔させていただいて

2階の窓から、外へ出てみると・・



折半葺き板金屋根の、

至る所にサビが発生していました。



これで塗り替え工事から3年・・



ありえない光景です。


お客様の話では、

塗り替え工事が終わった当初は

綺麗に光って

仕上がっていたそうです。



現状は、塗装の「塗りムラ」も激しく
(塗りムラ=均一な質感が出ていない状態)

おそらく、奥の赤マル部分と

手前の赤マル部分では、

塗った作業員が違うのか

それとも、

塗料の希釈(うすめること)が

多いのか・・



どちらにせよ、

塗り替え工事から、

たった3年でこの状態では

粗悪工事、そのものでしょう。



お客様に、

どんな感じの施工風景でしたか?



と尋ねたところ

最初は気だての良い、

爽やかな担当者が来て

見積りを5分やそこらで、

計算して行ったそうです。



後日、

担当者が持ってきた、

工事の見積金額が

8万円で足場も塗装も全部!



という内容だったそうです。




当初、

他のリフォーム業者、3社から

合い見積りを

とっていたそうですが

その中でも、

ダントツに安い金額だったそうで

爽やかな担当者が言う話では・・

「うちは、足場も塗装も、

全部自社職人でやるから

安い!」

と説明していたそうです。



そこで、お客様は、

ここに決めよう、と

その金額の安い工事会社に、

依頼されたそうです。




しかし

実際工事が始まると、

自分も職人だ!と言っていた

爽やかな担当者は、

一度も作業に現れず

工事にやってきたのは

若い金髪のお兄ちゃん達と、

カタコトで話す外人さん達・・



毎日、大きな声で騒ぎながら

3〜4人で、いつもワイワイと、

施工をしていたそうです。




期間は、というと

2日で、

あっという間に工事は終わり

一応はキレイになったので、

これでいいだろう。



と安心されていたそうです。



工事完了後、

爽やかな担当者が、

工事代金を領収しに来て

10年の保証書を、

置いて行ったそうです。



しかし、

最初は良かったものの、

結局は3年で、このありさま。



何度か、

その工事会社さんには

連絡したものの

「担当者が

不在なもので

対応できない」

とすぐに電話を切られる

という始末・・



それで、今日までに至った。



という、あらすじでした。



安さを売りにする、

リフォーム業者・・



もちろん

8万円といえば、

大きな金額ですから

それで、失敗されては、

本当に、困ってしまいます。



まともな工程をたて

きちんとした、施工士が、

規格通りの

塗装工事をしようとすれば

人件費、材料費ともに、

足場代も

合わせて計算すると・・

8万円では、

正当な工事はできません。



折半葺き板金屋根について。



板金や鉄部といった

「サビ」が発生しやすい物を

塗装する時に

必要不可欠な工程が、

2つあります。



まず一つは「ケレン作業」
(サビの削り落としや、悪くなった部分の除去)

もう一つは

「サビ止め塗料による下塗り」



今回の工事業者の場合

この
2つの工程が、

施工されていなかった
のでは?



サビ止め塗装(下地塗り)を

施工せずに

板金屋根に、

直接仕上げの色が

塗ってありました。



屋根は水色に見えますが

(おそらく塗った当初は青色のはず)

この仕上げの塗料にしても

おそらく、必要以上に、

シンナーでうすめて

希釈したものを塗ったり(材料の節約)

多人数で、突貫工事のような

やっつけ仕事(サッサと仕上げること)で、

終わらせたのかもしれません。



その結果、3年後に、

このようなサビだらけの状態に

なってしまったのでしょう。




「本来の折半・板金屋根

施工工程として」




@
ケレン
(傷んだ部分を撤去
サビ落としの工程)



A
清掃もしくは高圧洗浄
(ケレン後の掃除の工程)



Bサビ止め塗装
(サビを予防する下地塗り)



C中塗り塗装
(下塗りの次に
塗装する工程)



D上塗り仕上げ塗装
(最後の仕上げ塗装の工程)



当社が普段施工する、

板金屋根の工程内容。




サビの状態が、

著しく悪い場合は、

Bのサビ止め塗装工程を、

2回施工します。



おそらく、

3年前の工事業者は

@、A、B、Cの工程を

抜いているように思えます。



Dの上塗り仕上げ工程

のみの

施工なのでは?



そのうえ、

必要以上に、希釈し、

うすめた塗料での

施工をしているのかも

しれません。



こうして、比較すると、

一目瞭然ですが

正当な工程だと、

「D工程」は必要なんです。



ですが

工事金額を格安にして、

施工しようとすれば

この「D工程」のうち

「C工程」を抜いたとしても

上塗り一回を塗るだけで、

塗りたては、

キレイに仕上がったように

見えてしまうのです。




工事が始まる前に

その業者が、

どんな施工をするのか。



それがわかれば、今回のような

悲惨なケースは防げますが

実際、素人さんの見解で

業者の実質を知ることは

難しいでしょう。



この後・・

最終的に、

このお宅のお客様から

板金屋根の、

塗り替えのご依頼を

当社にいただきました。



今後、

少しでも同じ被害を広げないために

「この状態を、皆に教えてあげて。」

と、このコーナーで取り上げ

消費者の皆様に伝えてほしいという

お客様の心遣いに、感謝いたします。



後日、私が、

施工に入った時の模様です。


左写真「@ケレン作業工程」と

右写真「A清掃作業工程」を

お客様確認のもと、

時間をかけて施工します。



この工程を丁寧に施工すると、

上の写真のように

たくさんのサビが、除去できます。



次に「Bサビ止め塗装工程」です


しっかりと
サビ止め塗料を塗布。


お客様の目の前で、

サビ止め塗装を施工。



時間はかかりますが、

このサビ止め塗装で

きちんと下地を形成します。



写真を見ればわかりますが

私は基本的に、

サビ止めは無希釈


で塗ります。



無希釈 ⇒ うすめない。 

ということです。



シンナー等で

うすめたサビ止め塗料を

使用し施工すると

上の写真のように

真っ赤には染まりません。

(今回は赤サビ止めを使用)



うすめた、サビ止め塗装だと

塗りムラが激しく、

透けた状態になります。

 
無希釈で、

サビ止めを塗装することで

塗料本来の、


サビ防止の強さが、発揮
されます。



うすめないサビ止め塗料は

とても粘り気が強く、

塗りづらいですが

丈夫な下地を造り上げるために

私は、この

無希釈のサビ止め塗装を

徹底
しています。



お客様に、

サビ止め塗装完了の、

ご確認をしていただき

翌日

「C中塗り塗装工程」にうつります。

↑中塗り塗装を施工、仕上げます。

隅々まで、

しっかりと、塗り上げます。
 (2液性ウレタン樹脂系塗料)



中塗り工程完了も、

お客様に御確認いただきます。



翌日「D仕上げ塗装工程」に入ります。

↑上塗り仕上げ塗装完了です。
  (2液性シリコン樹脂系塗料)


お客様が

「3年前の塗り替えの時は

気が付いたら、

屋根が塗り終わっていた。」



お客様からは

「安田さんのように

実際にここまで、

時間と手間をかけて

塗装するものだとは、

知らなかった。」

と、こう、おっしゃいました。



ペンキを塗るだけ。

が塗装ではなく

本来、こういった工程を、

順番に施工し

仕上げるのが、

正当な塗装方法なのです。



施工の話に戻りますが

私の板金屋根施工は、

ここで終わりではありません。



折半の板金屋根は、

「ナット」や

「アンカーボルト」といった

止め具から、

サビが

発生しやすいのです。

 

これだけ、きちんとした施工方法で

塗装しても

建物の立地条件によっては

5〜6年で、サビが発生してくるケースが

稀少ですが、あります。

 

ですので・・

私は、

折半屋根を塗装する際には

止め具の、

アンカーボルトとナットに・・

ルーフキャップを

取り付け
することを推奨しております。



このキャップを取り付けることで

防錆効果が、非常に高くなります。

ここんな感じになります。

見た目も良いと思いませんか?

本来の「D工程」に、

プラス「ルーフキャップの取付」

ここまでやって、

私の施工は全て完了です。



実際に、

一つ一つの工程や、

進行状況を

お客様に、見てもらう。

確認してもらう。

納得してもらう。

これが「正当な工事」だと、

私は思っています。



ですからいつも、

私の工事の進め方は

とにかく細かいです。



お客様に、

鬱陶
うっとう
しい、と

思われるかもしれないな・・

と、心では思っても

些細なことまで、

きちんと伝えるように、

心掛けています。



抜け目のない、

しっかりとした、

正当な施工


全ての情報を、

明確にしてあげること。


私は、

これらを合わせることで、

はじめて

お客様の安心と、

信頼が生まれるのではないか。

と思っています。



安心と信頼の、

できない工事など

その時点で、

粗悪工事ではないでしょうか。





工事部長 安田






外壁・塗り替え工事から
約5年のお宅



当HPを

御覧いただいた方からの

メールでの御相談。



外壁の塗り替え工事から

約5年で

外壁の一部が、はがれ落ちた。



という御相談です。



調査完了後、

お客様からの

情報公開の、

承諾がありましたので

最初のやりとりの

mail文面をコピーし、

ここに記載します。




お客様 ⇒ 当社へのmail


御社のHPを参考に

閲覧しているものです。



自宅の外壁の塗装が、

はがれているのですが

だいたい5年前に、

自宅をリフォームしたのですが

3年ほど前から、

塗り替えをした外壁の

色がだんだんと

変わってきました。



その次に、

外壁のあちらこちらが

空気で

ふくれ上がっているような

状態になり

現在では、

はがれてしまった所が

何カ所かでてきました。



リフォームを依頼した会社に

問い合わせを

何度もしたのですが、

受け付けてくれず

逃げているような感じがします。



どう対処すればよいものか。



ここ最近、

御社のHPを

閲覧するようになり

一度、相談だけでも。

と思い立った次第です。



当社 ⇒ お客様への 返信mail


御相談いただき、

感謝いたします。



確認したいことが、

4つあります。


@
5年前のリフォーム工事の

契約書、詳細書等は

お客様の手元にありますか?


A
外壁の素材は何でしょうか?
 
例)トタン サイディング 

コンクリート 等



B
手で外壁を触れた時に、

粉のようなものが

手につきますか?



C
業者の、電話での対応を、

もう少し詳しく

教えていただけますか?



もしよろしければ

T様の御都合がいい時に、

一度現状を実際に、

見させていただきたい

のですが。



返信お待ちしております。





お客様 ⇒ 当社へのmail


速やかな対応

ありがとうございます!



1→はい。見積書、契約書、

共に保管してあります。



2→おそらく

コンクリートではないかと。



3→はい。

手に粉がつきます。



4→担当の松○という人間が
受け答えするのですが
一度見に行くと言ったきりで、
まだ来ない。

もう半年以上は過ぎています。
何度か連絡してみたのですが、
同じような対応を
続けられています。



実際に見てもらえば、

よく分かると思います。

こちらこそ、

よろしくおねがいします。

出張費など、

金額はおいくらでしょうか?





当社 ⇒ お客様への返信mail


御返信ありがとうございます。



見積書や、契約書には

工事の詳細が

記載されていると思います。



調査の際、参考にさせて下さい。



現状を把握するために

一度、調査に

訪問させていただければ

さいわいです。



料金等、

現地調査にはお金は

一切いりませんので

ご安心下さい。








上記のメールでの

やり取りの後

後日、T様のお宅を訪問。



お客様案内のもと、

現状を確認。



誰が見てもわかるほど

きれいに、剥がれ落ちてます。


この写真達は一例で

至る所に、

こういった塗膜の剥がれが

ありました。



では、なぜ

塗り替えから約5年

という期間で

外壁に塗った塗装膜が、

はがれてしまったのか?



お客様の話を

聞いてみました。



リフォーム工事中は、

悪天候が続いていたそうで

雨が降っているような日にも

「多少の雨ぐらいなら大丈夫。」と

作業員達は

塗装を続けていたそうです。


雨が強い、

どしゃ降りのような日は

作業を休んでいたものの

小雨の日は作業をしていたし

雨が上がったら、すぐ作業に

とりかかるような、やりかたで

工事を進めていたそうです。



となれば、

この塗装膜の剥がれは

説明できます。



おそらく、雨天時や、

湿度の高い日、といった

施工条件の悪い環境で、

塗り替え工事を

進めていたことに、

要因はありそうです。



実際に、

塗り替え工事をする際には

どんな塗料
(ウレタン・シリコン・フッ素等)を

使用しても、

「標準施工仕様」という

「塗装をするための、きまり」

があるのです。



例えば、私が施工の際、

よく使用する

特殊セラミックが

配合された塗料の

「仕様書」



スキャナーで取り込んだ

仕様書の画像なので

かなり見づらいですね、

すいません・・。



この仕様書には、

塗り替えをする為に

必要なこと。



下塗り材は、

何ミリの厚さで、

塗膜を作りなさい。



下塗り材を塗装後、

何時間以上、

乾燥させなさい。



上塗り材は、

何ミリの厚さで、

塗膜を形成しなさい。



といったことが、

細かく書かれています。



塗装をする際に、

「メーカーが決めた指定」

というものが

こうして、

書面にされているのです。





これも見づらくて

すいません・・。



赤ワクの中に、

何が記載されているか

というと



● 施工当日に

降雨・降雪・結露が

予想される場合は
  
施工を中止して下さい。



こう記載されています。


では、
「標準施工仕様書」どおりの

正当施工とは

どういったものか、

わかりやすく図を

書いてみました。





↑わかりやすく図にすると、

上のようなイラストになります。



もともとの外壁に、

1層・2層・3層の、

合計3層の塗装膜が

コーティングされているのが

わかりますか?



1つの膜、1つの膜が、

塗料防水材になっており

仕様書通りの、

正当な塗装施工を行えば

全部で、

3つの塗装防水膜が

形成されるのです。



雨風に耐える、

強靭な塗装膜になるのです。




しかし、

標準施工仕様書に反した、

粗悪施工の場合。



一体どうなるのか?



わかりやすく図を

書いてみました。



今回は、悪天候時に、

施工したということなので・・





↑例えば、

塗装の3層の膜が、

正常に施工されたとしても

雨天時や、

湿度の高い雨上がりの日に

施工すれば

上の図のようになります。



もともとの壁と、

新しく形成する3層の

塗装膜の間に

水の層ができてしまいます。



濡れている壁や、

湿気でしめった壁に

塗装を施工すれば、

このような状態になり

月日が経つにつれて、

だんだんと

塗装膜のはがれとなって、

形を現してくるのです。



「施工仕様書」には

「塗装をする際の指定」

「塗装をする際の注意点」


これらが、事細かに、

記載されています。



この仕様書に反した、

粗悪施工
を行えば

塗料メーカーが規定した、

「期待耐用年数」の

保証内容には、当てはまらなくなります。



結果・・

塗料が悪いのではなく

工事をした、施工業者が悪い。



ということになりますが

この、施工業者が、

もし悪質業者で

お客様のクレームに

応じない場合。



解決する手立てが

無くなってしまうのです。



最終的に困るのは、

「お客様」
になる。

ということなのです。



実際に、今回のようなケース。



クレーム対応が悪かったり

粗悪な工事業者を

相手にした場合。



自分一人では、

どうすればいいかわからない方。



一度、当社まで

御連絡下さい。



被害に遭った

お客様の側に立ち

御相談に応じます。



お金は一切いただきません。





その後、

このお客様から、

当時の見積書・契約書を

見せてもらい、

それをもとに

この工事業者に対し

訴訟を起こす

順序・方法も説明したのですが

裁判となると、

気が引けてしまう、

とのことでした。



結果、このお客様の、

外壁の補修依頼を、

私が任されましたが

その前にまず、


消費者センターにだけは

一報していただき


この工事業者への処分を、

一任しました。



訴訟までは・・

という今回の

お客様のような方も

いらっしゃいます。



消費者センターに一報。

という手段だけでも

行動していただくことが、

粗悪業者・悪徳業者を

今後減らしていく、

一歩一歩でもあるということ。



御理解いただければ

と思います。



2週間後、

補修施工に伺いましたが

現状で、

塗膜がはがれていない部分も

5年前の、粗悪施工により

「今後はがれてくる可能性もある」

ということを

充分に御理解・御了承

いただいた上で

補修施工にかかりました。






湿度の高くない、

晴天時に補修施工をします。



上の写真で私が塗っているのは、

補修と下地形成のための

下塗り材です。



先程、


横から見た建物の図


の1層目の、

下塗りという工程です。



もし、これを

ご覧になっているあなたが

以前リフォーム工事を

経験しているのであれば

この下塗り、私が塗っている写真ように

真っ白になっていましたか?」



薄めたような、

透けている白


ではなかったですか?



もしそうだとすれば、

要注意です。



仕様書どおりの正当施工で、

指定された塗膜の厚みを

施工すると、

このように、真っ白に染まります。



しかし、粗悪な施工で

下塗りをすれば

透けたような、

色ムラの激しい、

雑な下塗り
になります。



下塗り完了後、後日

中塗りを施工します。

塗装膜の2層目を

形成するということです。






この中塗りの工程も、

仕様書どおりの

塗装膜の厚みを形成しつつ、

染め上げます。



後日、最後の仕上げ。

上塗りの工程を施工し、

完了です。



補足ですが

私が施工に入る際、

曇りの日や、

雨上がりの次の日の場合

必ず湿度計で、

その施工現場の湿度を

計測します。



塗料の「標準施工仕様書」には

空気中の

湿度○○%以上の場合


施工を中止して下さい。

と記載してあるからです。



実際に、

こうして湿度計を持って

施工現場の湿度を

計っている業者は

ほとんどいませんが

細かい奴だな・・と

からかわれたとしても

これも、

正当施工には

必要なことだと思い

私は実行しています。



いつまでも、

なくならない粗悪工事。



なぜ粗悪工事が

増え続けるのか・・。



それは

粗悪業者とわからずに、

契約してしまうお客様が

減らないからです。



お客様と

工事契約するまでの、

工事業者側の

うたい文句や、

熱意に惑わされることなく


その業者の工事の質、

施工する作業員の技術を

慎重に観察する期間も、

必要だ
ということです。



大きな金額が

必要なリフォーム工事です。



大金を支払ったのに

粗悪施工の被害に遭い

大切な建物に

傷をつけられることが

どんなに恐ろしく、

悲惨なものであるか。



このコーナーで

取り上げている、

粗悪施工の被害は

氷山の一角にすぎません。



お客様の側においても、

慎重に検討することが

粗悪施工の被害を

広げないための

手段でもあります。





工事部長 安田





外壁リフォーム工事から
約4年のお宅



「工事開始前から、

工事完了日が

決まっている業者」




電話での御相談から

始まりました。



梅雨の時期や、

台風の時期には

よく雨漏りの御相談が

寄せられますが。



今回の被害者の方。



約4年前に、

外壁の全面リフォーム工事を

したのですが

リフォーム工事完了から、

3年くらい経った頃

部屋の天井に、

茶色のシミが現れてきた。



その後、

徐々にシミは大きくなり

ついにはポタリポタリと、

雨漏りが発生。



現在では、

部屋の壁のクロスが

ただれ落ちてきた。



という状態だそうです。



被害の状況を、

お客様から詳しく聞いた後

調査の依頼を受けました。



後日、

私が調査に訪問した時の様子。



お客様に

案内されたリビング内。



雨漏りの発生している

天井を確認しました。



私が過去 〜 今までに見てきた

雨漏りの中でも

かなり悲惨なケースです。



上の写真のように、

壁紙がはがれてくる程

雨漏りの浸食は進んでいました。



某リフォーム業者の

4年前の見積書、

契約書を参考に

お客様に、

当時のリフォーム工事の

様子を聞くと・・



外壁塗装
⇒ウレタン塗装3回塗


防水工事
⇒塗膜防水




という見積書の

工事詳細。



防水工事の

「塗膜防水」としか

記載されていない

見積書の項目に、

疑問を感じつつ・・


当時の工程表という書類を、

拝見しました。



そこには、

仮設足場工事(足場組立)から

工事完了日という項目まで

2週間で

全てのリフォーム工事が完了する。




といった内容が

書かれていました。



お客様の話によると、

この工程表は

工事開始前に、

業者からもらったもの


「こんな短い時間で、

全部工事が終わるのか?」

とのお客様の質問に対し

営業担当者は

「2週間で、

全て終わりますよ。」と

説明してくれたそうです。



実際には、

2週間の工程表よりも、

早く工事が進み

記載されていた

「工事完了日」よりも

何日か早く、

リフォーム工事は

終わったそうです。



サブタイトルにもありましたが

「工事完了日が

最初から決まっている業者」




私は

工事部長となり

ここ数年間は

数々のお客様被害を見てきましたが



「工事金額が安すぎる業者」

「工事の予定が

最初から決まっている業者」



この両者が、

あてはまるリフォーム業者に

不正工事や、粗悪工事といった

クレーム・トラブルが、多い。



という累計データーが

出ています。



最初から

工事完了日が決まっている業者は

早く工事を完了させ

お客様からの工事金額の領収を、

急ぐ傾向
があります。



早く工事を終わらせることに

集中していますので

作業員の工事を急かすのです。



完了日までに

工事が終わらないと困るので

なるべく早く

工事を終わらせてほしい、と

現場作業員を困らせる。



早く終わらせないと、

作業員もお金がもらえない。




それでは困るので、

上から言われるまま

ある程度のクオリティで

工事を完了させてしまう。

こういった悪循環パターンが

非常に多いのです。



業者側の勝手な都合だとは

思いませんか?



調査内容に戻りましょう。



リビング天井の真上に位置する、

ベランダへ移動。



ベランダの床を確認しました。




お客様の話によると

リフォーム工事をしたのに、

4年で雨漏りしてきた。



というクレームを、

当時の業者に連絡。



すると、


リフォームアドバイザー
と称する

業者の営業担当者が

この様子を、

一度見に来たそうですが

上の写真のように、

雨漏りの要因が見当たらない。



という理由で、

「工事保証外」と

言われた
そうです。



しかし実際に

部屋の中に

雨漏りが発生している。



ということは、

どこかに要因は隠されています。



私は「一級防水施工技能士」

ということもあり

雨漏りに関しての

知識が豊富にあります。



実はこういった、

隠された雨漏りの正体は

普段、
人の見えない角度

要因があるのです。




上左の写真のように、

「壁側から見る」ということを

案外、誰も思いつきません。



「死角」というスポットに、

目を当てれば

こうして雨漏りの正体が

発見できます。



上右の写真。

ひび割れから雨水が、

建物内に浸入し

雨漏りの発生に

繋がっていると思われます。



そして・・



こちらも同じく

「死角」にひび割れを確認。



左上の写真、

ベランダ内側の壁から、

側溝に繋がる境目。



この境目に、

ひび割れが入っています。



前回の防水施工の時に、

下地補修をせずに

防水材を塗ったのでしょう。



側溝のふちも同じ。



下地処理が不十分な為

ひび割れが発生。



これらのひび割れから、

雨水が浸入し

雨漏りの発生に

繋がっているのです。



お客様が

「そんな潜り込むように、

寝そべって

ベランダの床を

見たことがない。」

とびっくりされていました。



前に様子を見に来た、

当時の業者の担当者も

私のような調査を

していなかった、

といいます。



今回の調査で

雨漏りの根源を

発見することができて

お客様も納得。



この調査状況を証拠として、

当時のリフォーム業者に

クレームの連絡を、

お客様にしてもらうことにしました。



これにて一件落着かな。

と思っていたところ

後日・・



今回の問題を起こした

「某・リフォーム業者」から

私に連絡がかかってきました。



内容はこうです。

「当社(某リフォーム業者)は、

雨漏りに関しての

知識がある職人が少ないため、

もし可能であれば

御社(私)に雨漏り修理を

依頼したい。」

とのことでした。



深く事情を聞くと・・

「雨漏りにつながったのは、

その業者のせい。

雨漏りの原因ですら

発見できずに、「工事保証外」

とまで言われた。

そんな業者に、

修理してもらいたくない。

できれば、

当社(私)に修理を依頼したい。」

という、今回のお客様からの

要望だったそうです。



私が施工する、

雨漏り修理の際の

工事金額は

その某・リフォーム業者が

負担する。という

おかしな展開になりましたが・・



このお客様から

「是非私に工事をお願いします。」

との

御連絡もありましたので

後日、雨漏り補修工事として、

再訪問。



その時の施工の様子です。



側溝ドレインの

死角になっていた、ひび割れを

シーリング防水で大きく補修。




今回は、

雨漏り補修だけですので

他の部分に汚れがつかないように、

マスキングテープで

真っ直ぐなラインを

出すように養生します。





上の写真のように、

床に寝そべるような姿勢や

潜り込むような格好を

とらなければ

雨漏りの補修や、

防水工事の

正当施工は困難です。



ほとんどの業者が、

こういった困難な施工を

やりたがらないのは

自分の身体がつらかったり、

床に寝そべれば

自分の身体が汚れる、といった

作業員が自分本位の考え方で、

施工にあたるから。



手間もかかり、

その分、時間も材料も

費やすので

正当な施工をあえて、

しないのです。



最初から

工事の完了日が

決められているような

作業を早く

終わらせなければいけない

リフォーム工事では、

正当施工など

できるはずもないのです。



見た目が、

そこそこキレイであれば

お客様にはわからないだろう。



といった、

業者側の都合で、

いとも簡単に

粗悪な施工は

行われてしまうのです。






ひび割れの全てに、

シーリング防水を施工し

雨漏り修理工事は完了です。



その後、雨漏りは止まり

リビングの中の天井や壁紙も

某業者の負担で、

直すことができました。



お客様にも喜んでいただき

また一つ、

粗悪工事の問題を

解消することができました。



後日談ですが・・



雨漏り修理工事の後、

この某リフォーム業者から

「是非今後、

うちの防水工事は

御社に頼みたい。」

と勧誘されましたが

丁重にお断りしました。



粗悪工事を、

平気で行っている業者と

手を組む気にはなれません。



前にも述べましたが

最初から、

工事の完了日が

決まっている業者の場合

工事の進行に

遅れが出ていれば

作業員にあおりをかけ、

急かす傾向があります。



工事の質よりも、

「工事をいかに

早く終わらせるか」を

重要視し、

早く工事金額が欲しい、

と考えている。



こういった業者に、

良い仕事が

できると思いますか?



激安価格を売りにした

なんでもひとまとめにした

工事完了を決めている

このような業者は

要注意だということを

あなたも

当社の調査を

ご覧になり、

お解りいただければ、

と思います。



粗悪工事の被害を

広げない為に!



ウチが決めた業者は大丈夫だろうと

信じているあなたも

もう一度、

再確認してみる必要が

あるのではないでしょうか。




工事部長 安田





■ 某リフォーム業者の悪質な逃げ方


私が調査を行うようになってから

お客様から御相談を受け、

調査を続けているうち

県内の某リフォーム業者の

同じ名前が

よく上がります。



今回も、

この某リフォーム業者の

粗悪工事に悩むお客様宅を

訪問してきました。




悪徳リフォーム業者の実態

工事完了 
⇒ 数年後クレーム 
⇒ クレーム連絡

⇒ 曖昧な対応 
⇒ クレーム連絡 
⇒ 曖昧な対応・・・



※最新の情報に更新中・・


≪現在執筆中≫

工事部長 安田






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